2020年3月15日日曜日

今こそ読んでおいた方が良い本:ザ メンタル ゲーム



ポーカー本で賭けの考え方と似たような内容ですが良書でした。この本を読んで大事な考え方だと感じたことを軽くご紹介。

学習に関する理論として、成人学習モデル(Adult Leaning Model: ALM)というものがあります。この理論は学習プロセスを4つの段階に分けています。

レベル1 無意識無能
自分が何を知らないのかさえ知らない状態。
レベル2 意識的無能
自分が知らないことがなにかについて自覚が出来ている状態。
レベル3 意識的有能
スキルを得たことを意味するが、それを発揮するためには意識して思考する必要がある状態。
レベル4 無意識的有能
無意識でスキルを発揮できる状態。

ここで重要なのは、自分が今までに得たであろうスキルのそれぞれが意識的有能レベルと無意識的有能レベルのどちらなのかを認識することです。

自分がティルト(合理的な判断ができない状態)に陥った時は、程度によりますが意識的有能レベルのスキルは発揮することができない可能性が高まります。よって、ティルト状態では無意識的有能レベルのスキルしか発揮できないと思っていた方が無難であり、自分のスキルのレベルを認識しておけば、ティルト状態で自分が何ができるかも把握することができます。

また、自分がどのような時にティルトに陥るかを把握しておけば、ティルトになりそうな時に事前に意識的有能レベルのスキルが必要になる状況になることを避ける、ティルトにならないように対策を講じる、など損失を回避することができるようになります。自分がいつティルトになるかを把握できていなければ、自分がティルトになった時もそれを認識することができなく、大きな損失を出した後になってからそのことに気づくことも多いです。怒りや恐怖によるティルトは比較的気づきやすいですが、欲によるティルトは気づきにくいです。

どうやったら利益を増やすことができるかを考えることも大事ですが、どうやったら(自分のベストプレーと比べての)損失を減らすことができるかを考えることも同様に重要です。先月調子が悪かった時にこの本を読んで自分のトレードを分析したら調子が良くなりました。

相場が歴史的な動きをしていますが、頑張って生き残りましょう。

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